植物にとって土壌、日照、水分などが基本的な生育要素ですが、芝生も当然これらの要素がバランスよく管理されないと うまく生育しません。しかも芝生という植物は他の植物と違い地面を覆い他の植物を混入させないことで初めて芝生とし ての価値がでてきます。芝生を生育させようと思えば他の雑草や植物も当然生育しようとします。自然界において、ひと つの種の植物だけ繁殖するということはとても異常なことです。だから人が手間をかけて雑草を抜いたり、葉を刈りこみ、 水をやることで芝生となるのです。ちょっとした手間を惜しまなければ、誰でもきれいな芝生の庭を造ることができるのです。
● 生育要素
【土壌成分】 下地の土に栄養分が少なかったり肥料が足りないと芝生の色が黄色っぽくなったり、病気になりやすく 生育がうまくいきません。 【日照時間】 建物や木の陰になりやすいところはどうしもて生育が遅れます。 また日陰には芝生の根がなかなか伸びていきません。しかし比較的日陰に強い品種もあります。 【水分調節】 夏場に日照りが続くときや冬場の乾燥には水をやりますが水はけがよくない場所は水がたまり 呼吸できず病気になったり根が腐れたりします。また風通しのよいことも水はけ具合に影響します。 【気 温】 暖地型芝生、寒地型芝生ともに基本的にはやはり冬場になると休眠します。 暖地型芝生は春まで枯れた状態になりますが、寒地型芝生は緑を保っています。
【日陰・水はけが悪い例】 右の写真は冬の高麗芝です。杉林の方は少し傾斜がついて水はけが悪く日陰になるため、 ちゃんと管理していてもうまく生育してくれません。 逆に中央部は杉林が風を防いでくれることで寒さが和らぎ、まだ緑が残っています。 このように様々な環境要素により芝生の生育は変化します。この環境要素のポイントを知ることで応用が利く管理ができます。 また地域や気候によって管理方法や時期が違いますが基本的な考え方は同じです。
● 基本種類
芝生には暖地型芝生と寒地型芝生の2つに大別されます。暖地型芝生は日本芝(野芝、高麗芝、姫高麗芝)のほかに 西洋芝のバミューダグラス類(ティフトン系芝)などがあります。 日本の大部分の地域は温暖地帯にあたりますので暖地型の芝生がおもに使用されます。 寒地型芝生には、ほとんどの西洋芝が含まれ、ベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、ライグラス類などがあります。 北海道や東北地方、中部山岳地帯などの夏も涼しい地域では、寒地型の西洋芝がよく使われます。 暖地型芝生の生育適温は20℃〜25℃以上で10℃以下になると生育が停止し、表面上は茶色く枯れた状態になります。 これは寒さや風による乾燥のために秋、冬の時期は休眠状態になりまた春になると新芽を出し生育を始めます。 寒地型芝生の生育適温は15℃〜20℃で5℃以下になると生育が停止します。また成長速度が速く、 乾燥に弱いものが多いので管理面では日本芝よりも手がかかります。しかし、暖地型と違い冬も美しい緑を保ち日照不足にも耐え、 種子で簡単に増やすことができる、などの長所があります。 【芝生の分類】
基本分類
日本芝
西洋芝
生育適温
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